2020年9月18日

「オーガニックな村祭り」の参加者のお話を聞いてみませんか?インタビュー#2

今回はコロナ対策もあり、会場でゆっくりお話をしていただけないので、
出店、展示、または講演をされる方々のお話を予めシェアしようと思います。

第二弾は
アトリウムで展示予定の
「とかち自然な子育てつながり委員会」のわたなべふみこさんと
メンバーのみなさまにお話を伺いました。

●2020十勝オーガニックヴィレッジ大収穫祭●
出店者・展示者・講演者インタビュー#2:
とかち自然な子育てつながり委員会
わたなべふみこさん、メンバーのみなさま

ken :「とかち自然な子育てつながり委員会」が発足したのはいつですか?そしてどのようなきっかけで立ち上がりましたか?

わたなべふみこさん(以下わたなべ):元々は、お母さんの産前産後をサポートする「産後ドゥーラ」の十勝の拠点として、「自然とつながる子育て」に関心のある仲間たちが集まって、今年からこの「サロン縁が和」(芽室町)で始めました。

*サロン縁が和https://www.facebook.com/%E3%82%B5%E3%83%AD%E3%83%B3%E7%B8%81%E3%81%8C%E5%92%8C%E7%94%A3%E5%89%8D%E7%94%A3%E5%BE%8Cyorisoi%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9%E5%8D%81%E5%8B%9D-1526666104014109/

*産後ドゥーラの詳細はこちら
https://www.doulajapan.com/howto-doula/

ken: どのような活動をされてますか?

わたなべ:出産はお母さんにとって命がけの大仕事です。産前から産後の期間に心も体も安らかに過ごしてもらえるような場を提供しようと、「産前産後YORISOISHI(寄り添い師)」としての資格を持つ4名(わたなべさん、木村さん、高松さん、若山さん)と、助産師1名(吉田さん)の5名のメンバーが中心になって活動しています。産前産後YORISOIハウスを100軒作ろうという全国的な運動があり、この「サロン縁が和」もその一つです。

*産前産後YORISOIハウス全国一斉100軒立ち上げアクション
https://www.minnanoie.or.jp/post/%E3%80%8E-%E7%94%A3%E5%89%8D%E7%94%A3%E5%BE%8Cyorisoi%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9%E5%85%A8%E5%9B%BD%E4%B8%80%E6%96%89%EF%BC%91%EF%BC%90%EF%BC%90%E8%BB%92%E7%AB%8B%E3%81%A1%E4%B8%8A%E3%81%92%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-%E3%80%8F

ken: そのYORISOISHIとはどのようなことをするのですか?そして「自然な子育て」として一番大切にしていることはなんですか?

わたなべさんと吉田さん:まず出産前後のお母さんにはたくさんの愛情が必要です。とにかくお話を聞いてあげること(傾聴すること)で、日頃のストレスなどから解放されて、安らかな気持ちで出産、そして子育てに臨めるようにというサポートをします。そのことが、生まれてくる赤ちゃんのメンタルにも大きく影響すると思っています。さまざまな社会的事情で妊娠・出産をためらっている女性にも、「その人がどうしたいか」を見つめ直してもらえるようにお話をしながら、より幸せなお母さんになってもらうお手伝いをします。「サロン縁が和」は民泊施設としての資格も取得しているので、そのようなお母さんが宿泊することもできます。まるで「駆け込み寺」ですね。

ken: 大収穫祭の会場で見せていただくのは、どのようなテーマ・内容でしょう?

わたなべ:今回は大きなスペースが使えるので、私たちのネットワークでお店や個人的なものまで、子育てに関わる活動を40件ほど紹介するパネルを展示しようと思います。特に妊娠中の女性に足を運んでいただけるとうれしいです。

ken: メンバーのみなさんにお伺いします。十勝でのオーガニックなライフスタイルに期待することはありますか?

木村さん:私は子供の頃から、自然が汚れていくのがとても嫌でした。その頃によく読んでいた「ウータン」という雑誌に、砂漠化や温暖化、自然破壊などの数々の環境問題が書かれていて、いつもどうにかしたいと思っていました。しかしながら大人になって社会活動をするようになってそんなことも次第に忘れていきましたが、子育てを始めて子供たちの将来を考えた時に改めて思い出し、真剣に考えるようになりました。普段の生活の中でできることとして、私たちは、野菜などの食べ物、洗剤、排水はどうするかなどありとあらゆる選択で決まるので、まずはそこからと思います。日本では、オーガニック系とか環境系とか、何だか「意識高い系セレブ」のお金のかかる趣味のようなイメージにされてますが、できれば私たちにも普通に身近にできることでありたいですね。

吉田さん:私の母の実家が新潟のそれこそ里山で、自然と共存するのが普通のライフスタイルを見ていました。茨城に住んでいましたが、オーガニックというのはやはり特別な人というイメージでした。命を取り扱う助産師としても、子供の未来を見つめ、アトピーなどの問題から、食生活や環境についての意識を持っています。できれば、このようなママたちの繋がりの中で自然な情報交換ができる場になると良いですね。やはり子どもを授かることが、お母さんの意識や行動を変化させる大きなモチベーションだと思います。

高松さん:私が伝えたいことはすでにみなさんがお話しされてましたが、私は幕別町の家のすぐそばに「山」がある環境で育ち、そういうところで遊ぶのが当たり前の生活でした。でも今は様変わりしてしまいました。自分が楽な暮らしががここにあるというのが大切だと思います。若山さん:私も偶然わたなべさんと同じ鳥取大学に入りました。中国本土の香港と接する地域で研修に参加したり、メキシコに国際人養成講座に行く機会もありました。私にとっては、ありのままの自分でいられること、居心地がよく自分を解放できる場や機会があることが大切ですね。

ken:ありがとうございます。短い時間でしたが、みなさんのお話をたくさん聞けて楽しかったです。展示も楽しみにしています。

(ken)