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「オーガニックな村祭り」の参加者のお話を聞いてみませんか?インタビュー#1

今回はコロナ対策もあり、会場でゆっくりお話をしていただけないので、
出店、展示、または講演をされる方々のお話を予めシェアしようと思います。

第一弾は
清水町のいのちのいっぽ農園の安田さんです。

●2020十勝オーガニックヴィレッジ大収穫祭●
出店者・展示者・講演者インタビュー#1:
清水町
自然農園いのちのいっぽ
代表 安田 智穂(ちほ)さん

(インタビュアー)ken::今回はご出店のご協力ありがとうございます。まず、「いのちのいっぽ」さんはどちらにありますか?

安田 智穂さん(以下安田):清水町の御影の市街地に近いところです。芽室町からも10分程度の近さです。

ken:主にどんな作物を育ててらっしゃいますか?

安田:オーガニックで、マメ類、さまざまな旬の野菜、ハーブ、唐辛子などです。黒千石黒豆茶やハーブティー、ハーブオイル、ジャムなども手作りしてます。

ken::普段は稲田町のベーカリー麦音さんのファーマーズマーケット、ビオまるしぇで出店されてますね?

安田:はい。毎週月曜日11:00-13:00で販売しています。でも、本格的な専業農家としてではなく、祖父が残してくれて父が引き継いだ7 haほどの農地を使って、まずは自分の家庭のための収穫をして、それでも余る作物や手作りの加工品を販売しているという形です。ムロを使って野菜を保存したり、おばあちゃんから教わった保存食の作り方なども実践して、冬にも備えています。

ken:では、どちらかというと、まずは自給自足の生活がベースでそのエキストラをみなさんと分けているイメージですね。ビオマルシェでの出店はどのくらいされてますか?

安田:2011年の東北大震災のあとに十勝に引っ越してきた後からになります。震災でもいわゆる帰宅難民を体験して、生きるか死ぬかを考えるきっかけとなって、北海道にUターンしてきました。それまでは美容関連のお仕事をしてました。

ken:それでは、農家になろうと思って移り住んできたわけではないのですか?安田:引っ越してきた時は農業をしようと思っていたわけではありません。幸運にも、祖父が開拓し父が使っていた農地があったため、そこでついでに家庭菜園を始めました。震災の体験からいろいろ考えましたが、その時は農業をやるとまでは思っていませんでした。ただし、美容関係の仕事をしていたこともあり、何が体に良いかなどの意識はありました。ちなみに電気も蓄電式の太陽光発電を使っているので、食べものと合わせてかなり自給自足になっています。

ken:十勝に引っ越してきて、首都圏の人たちと、オーガニックに対する意識の違いは感じますか?

安田:はい。確かに。東京では自分たちの身体のために気を使う人が多くなっているし、取り扱っているお店も多いです。

ken:十勝はまだまだ、オーガニックの取り扱いは全体的に少ないですよね?農業王国なのになぜなのでしょう?

安田:農家の方々はもちろん、かなり多くの方は、自分の菜園で手に入れることができるので、かえってお店のニーズがないのかもしれませんね。

ken:生活スタイルが半分自給自足のスローライフに180度変わったようなものですが、特に生活面でこうなってよかった部分とそうではない部分をお聞かせください。

安田:一番は、災害などの何かが起きたときに食料・エネルギーには困らないので、その意味での不安からくるストレスが全く違います。そしてなんといっても「土に触れる」ことがとても良いと思ってます。精神的な疾患で苦しむ東京の知人を呼び寄せてしばらく一緒に生活させたら、すっかり回復しました。

ken:反対に良くない部分とは?

安田:やはり、畑・野菜たちは毎日なにかしらやることがたくさんあるので、手を離せないですね。

ken:それでは、連休を取って南の島に遊びに行くなんてこともできないですね?ご家族とか子供さんとかに手伝ってもらえるようにするのがいいのでしょうか?

安田:今自分の子供に一緒に触らせてますが、慣れてきていると思います。旬の新鮮でおいしい野菜が食べられることがどんなにありがたいことか、あまりわかっていないかもしれませんね。

ken:ニワトリも飼っているのですか?

安田:はい。この春から飼い始めました。14羽ほど昼間は鳥小屋から出して放し飼いをしてます。キツネに狙われるから気をつけるように言われましたが、今のところ直接被害はないです。作物の野菜もほとんどやられません。それよりも、最近おもしろい変化に気がつきました。農地のそばに森があるのですが、そこの空気の流れというか雰囲気が変わっているようです。放し飼いの鶏たちは、どんどん構わず森の中にも入っていくのですが、好物の虫を求めて、そこらじゅうの地面を掘り起こしたり、踏みつけたりするので、下草が減って風通しが良くなった感じがするのです。生態系も含めて来年はどのように影響しているのかを見るのが楽しみです。

ken:それは思わぬ変化ですね。興味深いです。そのほかにどのような活動をされてますか?

安田:麦音ビオマルシェ出店のほかに、「学びの森」として母と子を対象とした体験農業活動をオープンしてます。一緒にサツマイモやスイカ、トマトなどを植えて、育てて、収穫したり、ハーブのカレンデュラを種から育てて、ハーブオイルを作る体験までができるように参加してもらってます。

ken:それは楽しいですね。ぜひ続けられるといいですね。本日はありがとうございました。