現在の遺伝子組み換えを使った農業の何が問題か、具体的に見てみたいと思います。
遺伝子組み換えとは?
遺伝子組み換えとは英語ではGenetic Modification、つまり遺伝子操作です。
自然の中でも遺伝子は変化していきますが、この技術は人為的にたとえばクモの遺伝子をヤギにとか、魚の遺伝子をトマトにとか、バクテリアの遺伝子を大豆になど、自然界で起こらない遺伝子操作を強制的に行うものです(他の生物の遺伝子を組み込まず、RNA-iと呼ばれる方法で特定の遺伝子を抑制する遺伝子操作も含まれます)。
この遺伝子操作を日本では遺伝子組み換えと呼んでいるため、遺伝子組み換え問題の訴えに対して、自然でも起きている遺伝子組み換えを否定するのか、という混乱が起きることがあります。
しかし、遺伝子が親から子へと受け継がれる縦の遺伝子の継承と変容と、遺伝子組み換え企業が行なう異なる生物間の遺伝子操作とは明らかに異なるものであり、前者からは発生しない予想不可能な大きな問題が起きる可能性が指摘されているものです。
遺伝子組み換え農業が作り出す問題
この遺伝子組み換え農業が実際に次のような問題を引き起こす可能性があります。
- 健康に悪影響を与える可能性が高い。
- 自然環境を破壊する。
- 有機農業、従来型農業と共存できない。
- 民主主義と共存できない(社会を壊す)。
- 世界を養えない、持続可能ではない。
次回から、これらの問題を1つずつ見ていきたいと思います。